GLOOBEとSketchUpとの連携。GLOOBEとSketchUpを組合せ、より快適に使うために。

GLOOBE2012の機能

試行錯誤


 GLOOBE2012の機能


 GLOOBE 2012のインストール直後のチェック

  • WindowsXPでのバ-ジョンアップ時に、P-Styleのプログラムを選択する部分があるのですが、
    デフォルトで選択状態でしたので疑問に思いつつも(P-Styleは定価15万円のソフトです)
    そのままインストールを終了。

    さて起動して気になっていたP-StyleをGLOOBE上から選択起動してみましたが、やはり
    プロテクトがかけてあるようで起動出来ませんでした。

    何故疑問に思ったかと言うと説明書きも特になかったので今回から無償添付されている
    ものかと思ってしまいました。

    ということで、これからセットアップなされるユーザーの方でP-Styleをお持ちでない方は、
    チェックをハズしてインストールすることをお勧めします。


    続いて、Windows7 64bit版へのインストールですが、64bit版と32bit版を選択状態で
    両方インストールしました。



    現バージョンのBuild
    1. バ-ジョンアップ前のBuild

      GLOOBE 2012インストール直後のBuild
    2. WindowsXPにインストール直後のGLOOBE 2012のBuild

      Win7 64bit版GLOOBE2012のインストール直後のBuild
    3. Win7へ64bit版のGLOOBE 2012をインストール直後のBuild、
      よく見ると3037が3038になっています。

      64bit版を超高解像度で表示
    4. 64bit版の動作が、超高解像度3840x2400環境で可能かを
      チェックしました。
      勿論、動作は可能でしたが、文字が小さいので目が疲れることを考えると常用するには無理だと感じた。

      画面モニターサイズでのレンダリング
    5. ネイティブ64bit版の性能は良い感じです。
      背景画像とレンズフレアを設定し、モデル建物を画面モニター
      サイズでレンダリングしてみました。
      私の環境でレンダリング終了までの時間は4分50秒でした。

      画面モニターサイズでのレンダリング画像
    6.  上記の設定でレンダリング出力した画像です。
      因みに、マテリアルの質感の設定は行っていません。
      3571x2172ピクセルの画像はここをクリック!



 立面図からの窓・ドアの入力が可能に

  • 今まで出来なかった立面図からの入力が条件付で可能になった。
    基本的に作成は汎用建具を利用し且つ見付領域を選択した場合に限って
    入力出来るようになった。

    従って、AM建具やカーテンウォ-ル、サスペンドガラスは、今まで通り
    平面図からのみ入力可能となっています。

    試行錯誤とは言えないかも知れませんが、3D画面での入力が可能となっているため、
    この3D画面で感覚的に入力しその後、立面図に切り替えて立面から位置・大きさの
    変更が可能なことが分かった。



    汎用建具で見付領域を選択
    1.  立面図入力は、汎用建具で見付領域を選択して作図する。

      立面図で感覚的に配置を行う
    2.  立面図入力だけでは、
      建具の大きさ以外は正確に入力出来ない
      ので感覚的に配置を行う。

      立面図入力で親子扉を配置したところ
    3.  立面図入力で親子扉を配置したところ、
      この時点では配置された位置は正確でない。

      立面図入力で窓を配置し平面図で位置を修正
    4.  立面図入力で窓を配置し平面図で位置を修正する。

      立面図入力で高さ位置を修正
    5.  立面図入力で窓を配置し、選択コマンドに切りかえ窓を選択し、高さ位置を調整する

      3D画面でAM建具を入力
    6.  立面図入力は出来ないが、3D画面でAM建具が
      配置可能である。
      尚、位置等の修正は汎用建具と同様に行う。


      一応、立面図入力が可能となったわけですが、何か中途半端な感じがします。
      次回は汎用建具以外も入力可能となるバ-ジョンアップを是非お願いします。


      しかしながら、これでArchiCad等の先行BIMソフトに並んだような感じが
      するのも事実です。

      でも未だにパラメトリック変形が出来ないのも事実ですので先行BIMソフトを
      追いかけているともいえるのが、ユーザーとしては辛い!!



 部分移動・倍率伸縮

  • GLOOBEの機能でも書きましたが、2次元操作のため、パラメトリック変形ではありません。
    GLOOBE 2012では、変形位置の指定をする事が出来るようになりました。
    これにより希望する位置への変形が可能となります。尚、寸法線は変形に追従しません。

    移動先の寸法入力が可能
    1.  移動先を寸法で指定できるようになり、設計者の意図する
      位置への変形が可能となった。

      倍率伸縮について
    2.  変形メニューに「倍率伸縮」と「マウス指定伸縮」が
      追加された。

      デフォルトの200%指定で効果を確認
    3.  デフォルトの200%指定で効果を確認してみる。

      全てのオブジェクトが2倍となる
    4.  図に示す用に、全てのオブジェクトが指定倍率に変形される。



 マウス指定伸縮

  • これは新しく追加された機能でCAD編集→変形→マウス指定伸縮と選択します。
    しかしこれを使うのはどのような場合なのだろうと疑問に感じてしますのです。
    良く言えばコマンドに忠実で素直に伸縮します。

    ボックスタッチ選択での伸縮
    1.  選択をボックスタッチ形式とし図の緑色の範囲を選択すると、
      赤色の部分が選択されます。

      寸法は2次元で書いていますので選択されません。
      正確な変形を検証するために寸法指定とし変形後も変形前と同じ5000mmx5000mmを指定しています。

      変形後は図に示すような縮小された形になります。
      ボックスイン選択での伸縮
    2.  選択をボックスイン形式とし、平面図の外形範囲を選択。
      設定は上記と同じく5000mmx5000mmとし伸縮させると・・・

      ・設計者としては→変形後も同じとなる
      ・コマンドに忠実なので→外壁仕上部分外側と外側の寸法が5000mmx5000mmとなる
      しかし、結果は違うのです。
      ボックスイン選択での伸縮結果
    3.  上記で変形した後の部分を拡大すると、なにやら壁芯を示すラインが端部から延長されていて、その先端部分が5000mmx5000mmとなるような変形になっているではないか?

      結局このコマンドは、樹木等のオブジェクトをファジー変形させる事は出来るが、部屋等の区画を変形させることは出来ない。
      良く言えば開発者はこれを目的としていないのではないか?


      ユーザー側からみれば・・・
      このコマンドを生かすには、コマンドの実行前に上記の「壁芯を認識させないスイッチ」とか
      「平面図等の場合は変形の基準を壁芯とする等」のスイッチを付けるとひとつの
      完成されたコマンドになるのではないでしょうか?




 車と人物の標準3Dパーツ2012

  • メジャーバージョンアップ時に伴い、どちらかというと地味な部分であると思われる
    外部で使用できる3Dパーツが増えているのか?

    パース作成時に使える部品を今回も調べて見ました。
    比較対象は以前と同じく車と人物の場合とします。

    標準添付AM部品(車・人物)
    1.  人物は以前と変わらずで、車のみ1台追加されていました。
      現状では、SketchUpの部品やP-Style、Piranesi等あるいは
      その他、画像加工ソフトとの連携は提出用には必要のようです。



 斜線制限等の鳥かごについて

  •  以前のGLOOBEでは斜線制限等の範囲を示すラインが断面図で作成されなかったのですが、
    今回のバージョン2012では、「斜線計画線」及び「斜線図確認」というコマンドが新規に追加され
    この組合せで、設計者が位置を指定して斜線チェック図等を作成する事が可能となった。

    しかしながら、3D表現で表示される鳥カゴのSketchUp等への出力は、未対応のままである。
    又、新機能として3D表現の鳥カゴが斜線制限等の種類によってカラー指定出来るようになった。
    これによりクリティカルな制限等が判別、検討しやすくなった。

    斜線制限等のカラー化
    1.  3D表現の鳥カゴが斜線制限等の種類によってカラー指定
      出来るようになっている。
      これによりクリティカルな制限等が判別、検討しやすくなった。

      斜線計画線・斜線図確認
    2.  「斜線計画線」及び「斜線図確認」というコマンドが新規に
      追加されこの組合せで、設計者が位置を指定して
      斜線チェック図等を作成する事が可能となった。

      斜線計画線
    3.  「斜線計画線」を指定して計画線を作成したところ
      (平面計画図)

      斜線図確認
    4.  作成した斜線計画線位置を指定して「斜線図確認」を
      行ったところ

      勿論、これに相当する断面図をシートとして作成する事も
      出来ます。



 切り妻屋根

  •  切り妻屋根に関しての不具合としてAug04-2011に開発担当者に直接お話ししている件
    (ここでは書きません)とは別ですが、L型形状の建物に切り妻屋根をかけて見ました。
    その動作結果を書いてみます。

    幅の広い方を優先に屋根をかけた場合
    1.  普通は、幅の広い方を優先に屋根をかけると思いますので
      先ずはその例を示します。

      幅の狭い方を優先に屋根をかけた場合
    2.  幅の狭い方を優先に屋根をかけて見ます。

      幅の狭い方を優先に屋根をかけた結果
    3.  幅の狭い方を優先に屋根をかけた結果はご覧のように、
      一部の屋根が欠落して次に示すような屋根は作成出来ません。

      幅の狭い方を優先に屋根をかけた結果の理想形状
    4.  幅の狭い方を優先に屋根をかけた場合も、ご覧のような形状を設計者は希望すると思いますが、この形状は出来ないようです。

      瓦棒の調整
    5.  瓦棒は幅、高さ、ピッチは調整出来るが、開始位置の調整は
      出来ません。

      よって上から見ると実際の希望する形状と異なった形となり、
      綺麗に収まった形とはならない。



 SketchUp出力の強化-オブジェクト属性

  •  今回、SketchUpへモデルを変換出力する際に「オブジェクトプロパティ情報」を
    付加して出力出来るようになりました。
    これによりSketchUp上でオブジェクト属性を確認する事が可能となりました。

    その為の準備として2012版の「GLOOBEセットアップDVD」の中に収納されている
    「SketchUpプラグイン」フォルダの中の「gloobe_property_viewer.rb」及び
    「gloobe_property_viewer」フォルダをSketchUpをインストールしたフォルダ中の
    Pluginsフォルダにコピーする必要があります。

    変換元データ(GLOOBEのL2_Sample.GLMを利用)
    1.  GLOOBE2012のデータ「L2_Sample.GLM」を用いて
      変換テストしてみます。

      変換設定
    2.  変換設定で「要素プロパティを属性として出力する」に
      チェックを入れご希望のバージョンで出力する。
      変換時間は思ったより早く私の環境(WinXp)で約30秒でした。

      希望するマテリアルを選択して右クリック
    3.  希望するマテリアルを選択して右クリックすると
      「GLOOBEプロパティを表示」の項目が表れます。

      GLOOBEプロパティの画面
    4.  「GLOOBEプロパティを表示」を選択して表示された画面。
      勿論、選択されたマテリアルにより内容表示項目等は変化します。

      因みに、プロパティ画面を右クリックにより印刷も可能です。
      これをもう一歩進めてExcel形式で書き出すプラグインがあると積算につながる(GLOOBEでExcelに書き出せます)のですが、GLOOBEの開発者に望むのは難しいでしょう。

      いずれにしても、出力したデータから顧客がマテリアル情報を簡単に確認出来るようになったのは素晴らしいと感じました。



 汎用オブジェクト

  •  SketchUpで作成したオブジェクトを壁として使えるか試してみましたので
    注意点を含めて書いてみます。

    SketchUpにてオブジェクトを作成する
    1.  SketchUpにて壁として使いたいオブジェクトを作成します。
      今回は試行錯誤の作業なので簡単に図のようなものを
      作成してみました。

      SketchUpのデータを汎用オブジェクトとして読み込む
    2.  SketchUpのデータを汎用オブジェクトとして読み込むと
      レイヤ選択画面が出ますので必要なレイヤのみ選択して
      変換します。

      読み込んだデータを専用オブジェクト変換
    3.  読み込んだデータを新しく追加された「専用オブジェクト変換」
      コマンドを用いて変換開始

      オブジェクトが選択出来ない
    4.  変換開始を実行すると、「変換するオブジェクトを指定して
      下さい」と左上にメッセージが出ますが、何回繰り返しても
      選択出来ない。

      SketchUpでグループ化したものを読み込んだ場合や
      グループ化しない状態で読み込んでも選択出来ない。

      改めて画面を見ると、平面図が着色されていて如何にも
      選択出来そうもない状態です。

      気分を落ち着かせるために、しばしコーヒーブレイク!!

      タイトル画面に白抜き文字でデザイン編集-汎用オブジェクトの作成
    5.  タイトル画面に白抜き文字で「デザイン編集-汎用オブジェクトの作成」とあることに気づき、ひょっとしたら「コマンド継続中??」と思いつき、汎用オブジェクト作成画面に戻り「閉じる」を押してみた。

      平面図が編集出来そうな画面に変わった
    6.  平面図が編集出来そうな画面に変わったので、
      改めて専用オブジェクト変換を実行する。

      変換種別選択で壁を選択
    7.  表示された変換種別選択画面で今回は壁を選択する。

      左画面でパラメータを有効にするにチェックを入れる
    8.  左画面でパラメータを有効にするにチェックを入れて
      適用をクリック。

      テクスチャーが消えた
    9.  せっかく作成したテクスチャーが消えてしまいました。

      左画面でパラメータを有効にするにチェックを入れない
    10.  左画面でパラメータを有効にするにチェックを入れないで
      適用をクリックするとテクスチャーが残っています。

      登録した壁で作成してみる
    11.  専用オブジェクトとして変換したものを壁として配置してみる。

      作成結果は??
    12.  平面図は登録した長さで表示されていますが、3D画面はテクスチャーが消えていてのっぺらぼーな壁として表現されてしまうではないか?

      どうなってんの~!!

      色々と試行錯誤してみましたが、駄目でした。
      ここで最近全く電話していなかったサポートへ問い合わせてみました。
      結果、現状では対処の方法もなくテクスチャーは消えてしまうそうです。


      このコマンドの意味合いが、現状では全く意味をなさない結果となってしまった。
      管理人は、実はこのコマンドにかなり期待していたので、残念でなりません。

      汎用オブジェクトとして登録
    13.  では汎用オブジェクトではどうなるか?
      図のようにテンプレート登録してみました。

      汎用オブジェクトとして登録状態の確認
    14.  汎用オブジェクトとして登録状態の確認をしてみる。

      登録した汎用オブジェクトの配置
    15.  登録した汎用オブジェクトの配置を選択。

      登録した汎用オブジェクトの配置結果
    16.  登録した汎用オブジェクトを配置してみると、
      こちらは期待通り配置できます。

      オブジェクトリストの表示
    17.  作成した壁のオブジェクトリストを表示してみると、
      設けた「Tile1a」の数だけリストが作成されてしまいます。

      このままでは使えないので実際は編集して使う事に
      なりそうです。


      汎用オブジェクトと専用オブジェクトの違いって何なのだろう?

      今回の様に、汎用オブジェクトを用いても作成出来るが、割り付けが実際には出来ない。
      端部で半端ものが出来てしまうので必要なパーツをそれぞれ作成して適用していかねば
      ならない等、大変に手間がかかることになります。

      一方、専用オブジェクトであれば、割り付け編集等が容易となり、操作性が上がり、
      時間短縮にもつながります。

      今は我慢強く「専用オブジェクト変換」コマンドがまともに使えるように
      待つのみです。




 Excel表の読み込みに関して

  •  設計図書を作成していく中で、CADで作成するより表計算ソフトを利用した方が効率的に
    作業を進める事が出来る資料もあることは日頃、設計実務を経験している方は感じている
    ところだと思います。

    そんな中でGLOOBEからExeclの表を読み込んだ場合の作業性、又、読み込んだ表の
    再現性能をチェックしてみたいと思います。

    Excelにて表を作成する
    1.  Excelの表計算能力を使うため、この例では法規チェックリストを作成してみました。
      図ではこの表をJWCadのデータに一括で変換するために
      マクロを使って出力設定を行ったところです。

      自社の図枠にデータを自動割当完了したところ
    2.  ExcelからJWCadの自社枠へ出力した直後。

      出力したデータをJWCadで読み込む
    3.  出力したデータをJWCadで読み込み、枠からはみ出した文字(このケースの場合8ヶ所ありました)を修正したところです。
      今まではこうした作業を続けて作成してきました。

      GLOOBEシートにExcelのシートを読み込む設定
    4.  Execlシートのファイルを選択し、シート名も選択します。
      (作成したシートはプルダウンメニューで選択可能です)

      読み込んだ画面にA1図枠を当てている所
    5.  読み込んだ図面にA1図枠を仮に当てているところ。
      これで図面がA1枠から飛び出していることが分かります。

      これは想像ですがGLOOBEはExcelの枠から文字がはみ出ないようにサイズを自動変更していると思われます。
      但し、幾つかのケースを試したわけではありませんので確信は
      ありません。

      A1図枠にそのまま読み込んだデータを配置してみた
    6.  A1図枠にそのまま読み込んだデータを配置してみた。
      当然プレビュー画面と同じく、図面の下部が枠から
      飛び出ています。

      A1図枠から飛び出た部分をカットしてみる
    7.  配置したデータを選択状態にして、表編集の削除を選択。

      この編集画面から削除範囲を指定する。
    8.  配置した図面を直接範囲指定することは出来ないようです。
      小さな編集画面から削除範囲を指定します。

      削除範囲を指定して適用をクリックしたところ
    9.  削除範囲を指定して適用をクリックしたところ、
      即座に配置した図面に適用された。

      文字編集のために修正箇所付近にマウスカーソルを持って行く
    10.  選択可能ヶ所はグリーンで表現されるため分かりやすい。

      文字編集のために修正箇所を選択したところ
    11.  選択すると表示されるポップアップ画面で、必要箇所の
      修正を行う。

      「/」が表示されないので修正する
    12.  「/」が表現されないので修正したいが、「1/50」の
      「1」の前にスペースを入れ「  1/50」としても、
      添付のように配置されてしまい修正は出来ないようです。


      ここまで、試行錯誤してみて、分かったのですが、本来は「1 50」ではなく
      「1/50」と表示されるべきなのですが、Excelで作成した「/」罫線は、
      再現されない(読み込めない)ようです。


      従って、今回のケースのように読みだ後に、修正を行う必要がある場合は、
      「1 50」の所を「***」とかExcelで作成しておき、読み込んだ後で1つずつ
      修正が必要になります。

      何故って?「1 50」は文字列が2分されていて同時に選択出来ないからです。
      早急にExeclの「/」罫線の読み込み対応をお願い致します。


      その他:
      • 上に示す添付図の4番目と5番目のタブが一部ピンクとなって非常に見やすかったです。
        これは、ホーム画面から「図面作成」を選んで図面作成に入った場合は表示されますが、
        同じホーム画面から「GLOOBEシート」を選んで作成画面に入った場合は表現されない
        ようです。

        タブの色を目立つ色に変えるアイディアは良かったのですが、通常画面でも
        タブ色をもう少し目立つ色を使っても良いかも知れませんね。
        これに関しては賛否両論あるとは思いますが・・・

      • 貼り付けた表は、変形が出来ません。
        従って、表の下部を開けておき後日、CAD編集画面で文字を追加する事を考えるならば、Excelにて事前に作業を行う必要があります。

        表全体に対してパラメトリック変形が出来れば非常に使いやすいとは思うのですが
        現状では出来ないようです。



 Excelへのエクスポートに関して

  •  Excelへの書き出しの性能はどうか?をチェックするために、サンプルデータ
    「L2_Sample.GLM」を用いて、仕上仕様とオブジェクトリストの出力に関して
    調べて見る事にしました。
    尚、検証に使用しているのはExcel2003です。

    GLOOBE2011の時に試しに出力した事がありましたが、結果を控えていなかったので
    ここで紹介することが出来ませんが、GLOOBE2012になって出力性能を改めて調べて
    見ることにしました。

    サンプルデータを読み込んだところ
    1.  「L2_Sample」を読み込み<専用設計ツール>→<仕上仕様>と選択

      「L2_Sample」の仕上仕様
    2.  <エクスポート>→<Excel>をクリック

      Excelエクスポート画面
    3.  <Excelエクスポート>でエクスポート項目の選択(デフォルト)し<実行>したところ・・・なんと強制終了!!
      因みに、オブジェクトリストを選択しても終強制了となります。

      64bit版での検証
    4.  このままでは、検証不十分と考え、リムーバブルHDDに
      インストールしたWindows7 64bit Ultimate にセットアップした

      GLOOBE2012の32bit版と64bit版で同様の動作を行ったが、
      こちらも共に強制終了となった。


      その後、再びWindowsXPの環境で他のデータで検証してみたが、強制終了となりました。
      今回は、残念ながら強制終了という場面に遭遇して、検証半ばでストップとなりました。

      この検証は動作が安定した段階で続きを行う事にします。


      その後の追加テスト:
      手持ちのノートパソコン(VaioのWin7 Pro 64bit環境)にGLOOBE2011を
      セットアップして出力してみました。

      出力データをExcel2003で読み込んだところ
    5.  ノートパソコンに一つ前のバージョンのGLOOBE2011を
      セットアップして出力テストを行ったところ問題なく出力
      出来ました。

      出力結果は画面は小さいのでお判りにならないと思いますが、
      かなり満足できる結果でした。

      但し、サンプルデータは「L2_Step9-3.GLM」を使用しています。
      理由はGLOOBE2012での保存データは読み込めないためです。


      続いて、同環境をGLOOBE2012にバージョンアップしてExcel形式への出力を
      試みたところ、ディスクトップ環境で行った結果と同じく強制終了となった。

      これは64bit・32bit GLOOBE共に同じです。
      尚、強制終了のタイミングは、「Execlエクスポート」の実行ボタンを押し、
      次の画面の「準備を行っています」が出て約1秒もかかないタイミングです。

      引き続き、何か変化が有り次第ここでお知らせ致します。


      ※修正履歴により上記不具合はBuild3.0.3080(32bit版)/3.0.3081(64bit版)で
      修正されました。




 下図(Google Earth)の読込

  •  初期の段階で住所と計画地程度の情報を提示され、建物を計画していく上で、
    計画地の大凡の大きさを掴むためにGoogle Earthを敷地情報として取り込めたら
    良いと誰しも望むところです。

    GLOOBEもその機能を2011の時から追加されていますので、少し試してみます。

    GLOOBEを立ち上げた直後のデフォルト敷地周囲を線で囲う
    1.  GLOOBEは立ち上げ直後に画面に40mx40mの枠が
      表示されますので、これを分かりやすくするために青線で
      囲みます。

      埼玉スタジアム2002周辺をGoogle Earthで表示
    2.  サンプルとして埼玉スタジアム2002周辺をGoogle Earthで
      表示させGLOOBEで読み込む事にします。

      Google Earthを読み込む操作
    3.  「下図」→「Google Earthから下図配置」を選択

      Google Earthを読み込んだところ
    4.  Google Earthを読み込んだところです。中央の青枠が40mx40mの初期状態の枠です。

      全体フィットを押した直後
    5.  「全体フィット」ボタンを押した直後に、枠が画像周囲に
      広がり再設定されます。

      通常は、この状態で必要な敷地を作成し建物計画をして
      いく事になります。
      又、図面作成時に必要部分を切り出して図面作成となります。

      希望するA1図枠を最初に設定する
    6.  CADなので後から自由に加工できると言っても、最初に
      図枠を設定してその中に収まるように配置計画を進めたい
      場合の為に、希望するA1図枠を最初に設定してみます。

      読み込む範囲が大きいので、取込時に図面の倍率を
      設定します。

      1/2000位にしたいので、2000倍を指定しようとしましたが、最大で1000倍まで可能でしたのでこの設定で読み込む事に
      します。

      読み込んだデータをA1図枠に重ねてみた
    7.  読み込んだデータをA1枠に重ねてみましたが、
      周囲に大きくはみ出しています。

      読み込んだデータを縮小するために距離を測定
    8.  読み込んだデータを縮小するために距離を測定

      測定した距離が表示される
    9.  測定した距離が表示されますので、
      この数字を半分に設定してみます。

      測定した距離を半分にする
    10.  測定した距離を半分に設定してOKを押す。

      大凡図枠に収まった
    11.  このようにした場合は、計画地等を作成するうえで
      寸法を常に1/2として調整する必要が生じるため
      好ましくありません。

      A1図枠を伸縮させて大きくします
    12.  A1図枠を最大で1000倍で読み込んだデータを
      伸縮させて対応することにします。

      A1図枠を伸縮させ200%で読み込む
    13.  A1図枠を最大で1000倍で読み込んだデータを伸縮させて、見かけ上2000倍となるように200%で読み込む

      A1図枠と読み込みデータを重ね合わせる
    14.  A1図枠と読み込みデータを重ね合わせてみると、
      意図した読み込みとなった。

      これ以降の敷地の作成等もオンスケールで作成可能となります。
      但し、最後の出力或いは、図面化の時には、スケールの調整が必要なことになることはお判りかと思います。

      方位を設定してみる
    15.  読み込む前に方位を設定してみる事にします。

      方位に従ってデータが回転している
    16.  デフォルトでは真上方向が北と設定されているようですが、
      事前に方位を設定することにより、設計者の意図する方位での
      読み込みが可能です。



      図枠付で印刷プレビュー
    17.  上記の、上から6番目以降は通常は不要ですが、Google Earthのデータも図枠付で出力出来ないものかと色々と試行錯誤してみました。

      結果、図のように印刷プレビュー迄、出来たのでここまでで記事を書いていたのです。

      ところが、ものは試しと
      実印刷をしたところ、何と図枠が消えて出力されてしまいました。
      矢張りという感じです。


      ここまでで分かった事は、Google Earthはあくまでも下図として読み込めるのであり、
      画像そのものを図枠付で印刷は出来ない。

      又、図面シートを立ち上げ、その画面から行う事も出来ません。
      そもそもそのようなコマンドがありません。

      著作権等のからみで出来ないようにしているのかと思われます。


      ではどうするか??


      参考例として言葉のみで書きます。

      Google Earthの印刷で「3Dビューの画像」を選択し、三つの中から最高の
      解像度のものを選択して印刷をPDF形式で実行します。

      この時、事前にPDF形式での印刷が出来るようにソフトを入れておく事です。
      後は、PhotoShop等のPDF形式が読み込める画像編集ソフトで読み込み
      JPG形式で保存します。

      最後に、GLOOBEから「図面作成」→「CAD編集」タブの「イメージ」を選択して、
      保存したJPG画像を読み込んでご希望の図枠に貼り付ければ終わりです。

      但し、著作権等が絡むと思いますので、実使用する場合は自己責任でお願いします。


      当サイトは一切責任を持ちません。
      又、持つことも出来ません。



 展開図作成について

  •  設計という仕事の中で作図に注目した場合、私は展開図作成が、最も面倒な仕事の一つと
    思っています。

    その作図が実施設計オプションの導入により可能となりましたので試してみました。
    元データは、GLOOBEの「L2_Sample.GLM」です。

    図面シートに展開図作成を選択
    1.  図面作成から、汎用のA1枠を選び、そこに展開図を
      作成することにします。

      詳細指定を選択
    2.  シート上に最初に作図しますので詳細指定を選択します。

      展開図作成位置を指定していく
    3.  スペースを認識しますので展開図作成位置を順次指定していく。

      展開図作成が自動で行われる
    4.  作図中隠線処理等が行われるため少し時間がかかるが
      展開図作成が自動で行われる。

      位置が判るように平面図を作成する
    5.  図は、2階平面図を「詳細指定」で指定しているところ。

      2階を指定したが1階平面図が表示された
    6.  2階を指定したが、何故か1階平面図が表示されたので、
      左上から2階を選択して作図範囲を指定する事にした。

      尚、「詳細指定」ではなく「作成」を選ぶと最初から指定した階が作図されます。

      平面図・展開図を配置したところ
    7.  1階のFamilyRoomにはシンクが配置されているため、
      追加でその面のみ全ての展開図を作成後に行った。

      右側の上から2段目の図が該当部分です。

      何故か?

      展開図は、一つのスペースに1ヶ所1面~4面指定のみ可能だからです。
      従って、一つの部屋に2ヶ所を指定して最大で8面の展開図は現段階では
      作成出来ないのでこのような方法で作図してみました。
      とうぜんながら展開図作成位置は、別途追記する必要が生じます。

      展開図の一部を拡大表示
    8.  印刷の品質を見るためにGLOOBE上でどのように表示されているかを確認するために展開図の一部を拡大表示してみます。

      この時画面上部の「線幅:編集用」に注目して下さい。

      展開図の一部を拡大表示2
    9.  この時画面上部の「線幅:編集用」を「線幅:印刷用」にしてみました。

      すると画面では分かりにくいですが、階段のササラ等が太く表示されてしまいました。

      他に「「線幅:均一」も選択出来ますが、これを選ぶと編集用と
      同じに見えます。
      そこで「線幅:編集用」として印刷をしてみました。

      参考用にPDF印刷したデータをここにおいておきますので必要な方はどうぞ!


      印刷用の線の編集指定が出来ないものか色々と試行錯誤してみましたが、
      分かりませんでした。

      この指定が出来ないとなると、
      ハッキリ言って印刷はお粗末な状態です。


      これは、上記PDF印刷データを見て頂ければお判りかと思います。

      何れ分かり次第、報告させて頂きます。

      その他として、印刷指定して印刷設定画面(プリンターの種類等が選択出来る画面のこと)が
      表示されるまで、約1分40秒。
      プレビューさせるにも同じくらい時間がかかります。

      これは、設計終了後にまとめて印刷しようとした場合を想像するとぞ~っと!とします。



 JWWへの変換出力について

  •  GLOOBEが海外製のBIMソフトに無い機能としてJWWデータの「読み込み」や「書き込み」が
    上げられると思います。
    そこでその性能をチェックしてみることにします。

    又、最終的にGLOOBEデータでの保存+Jw_cadデータを他社或いは顧客側に渡す事を考え
    図面シートからの出力を例としています。


    JWW書き込みコマンドの呼び出し
    1.  CAD編集画面から「変換」→「JWW/JWC書き込み」を実行
      しますが、この時に変換する範囲を指定する必要があります。

      これにより図面シートの中から一部分のみを変換出力することが可能となりますが、変換範囲の指定は、図面シートを作成するときに読み込んだブロック単位となります。

      次の図で簡単に説明すると
      左側の上下2つの平面図単位と
      右側の7ブロックのそれぞれの展開図単位となり
      それより細分化単位での出力は出来ません。

      JWW変換時に目地抜き処理指定
    2.  JWWへの書き込み変換指定時に<目地抜き処理を行う>を
      指定して変換。
      変換時間4分53秒。

      JWW変換時に目地抜き処理指定無し
    3.  JWWへの書き込み変換指定時に<目地抜き処理を行う>の
      指定を外して変換。
      変換時間4分46秒。

      JWW変換中の画面
    4.  JWWへの書き込み変換中の画面。
      図では全体を選択(赤く表示されているのが選択範囲)
      しています。

      JWW変換後の違いは?
    5.  JWWへ変換後の画面比較。
      左がSXF対応拡張線色・線種で出力指定無しで右が指定有り。
      尚、Jw_cadで「SXF対応拡張線色・線種」かの判断は、判定を
      望む線の「線属性」を取得すると分かります。

      又、「目地抜き処理を行う」の指定をした場合は室名部分のみ
      ハッチングがカットされます。


      図でお判りのように展開図の位置を指定する記号の周囲は
      カットされません。

      JWW変換後の違い(レイヤ)は?
    6.  JWWへ変換後の画面比較。
      上側と中央が目地抜き処理指定で下側が指定無し。
      又、上側がSXF対応拡張線色・線種で出力指定無しで
      中央と下側が指定有り


      グループやレイヤをチェックしましたが上記異なる条件での出力による違いは全く無いです。
      尚、チェックに利用したのは「Jw_cad Version 7.03」です。


      今回、図面シートを作成してそこからJw_cadへの変換出力を試みたのですが、
      GLOOBEで作成している元図はカラーの線で書かれていますが、図面作成を行い
      シート上に各種図面を作成していくと出来上がったシート上の図は全て白黒の線で
      表現されています。

      これを「SXF対応拡張線色・線種指定」で変換出力すると出来上がった図面は白黒になります。
      「SXF対応拡張線色・線種指定無し」で変換出力すると出来上がった図面の線はカラーで
      表現されています。

      具体的に、「GLOOBEの線種・線色」と「Jw_cadへ変換後の線種・線色」が
      どのように対応しているかは、確認しておりませんので、コントロールする事が
      出来るかどうかは現段階では残念ですがお知らせする事が出来ません。



 建具枠について

  •  GLOOBEで平面詳細図や部分詳細図作成の再、建具枠を詳細に表示したいと思うのは
    誰しも同じだと思います。

    ここではその表示設定方法を簡単に紹介したいと思います。
    この機能は実施設計オプションが必要になります。

    サンプルデータの表示
    1.  作図表現を「詳細」、設定を「標準-意匠」として「L2_Sample.GLM」を読み込み一部を拡大表示しています。

      例としてジャロジー窓を追加します
    2.  ここでは一例としてジャロジー窓を追加しましたが、
      建具枠は詳細表示されていません。

      建具枠割付コマンドの選択
    3.  「専用設計ツール」→「建具枠割付」を選択します。

      枠のタイプを選択します
    4.  枠のタイプを選択します。
      ここでは「外 RC 金属 窓(水切 有)」を選択します。

      三種類の一つを選択
    5.  枠のタイプをがここでは三種類ありますが、
      そのうち希望のタイプを選択して適用する建具をクリックします。

      詳細枠が適用される
    6.  選択した建具に詳細枠が適用されますが、
      取付位置が中心に配置されてしまいます。

      建具の取付位置修正
    7.  中心に配置された取付位置を今回の場合は
      内面として修正します。

      建具の詳細枠が適用された
    8.  建具の詳細枠が適用されました。

      建具の詳細枠を特別に設計したい場合
    9.  建具の詳細枠を特別に設計したい場合は、
      建具編集を選びます。

      外枠形状断面設計の選択
    10.  表示された画面で「外枠形状断面設計」を選択します。

      編集画面の表示
    11.  この画面でご希望の枠の作成が可能となりますが、
      ここでは詳細は割愛しますが、チリ寸法等を固定して
      登録することにより枠のパラメトリックな変形が可能です。


      ここでは、汎用建具を配置して建具枠の設定を行いましたが、
      AM建具についても同様に出来る事を確認しています。



 階段の作成

  •  GLOOBEで階段を作成する手順の一部を書いてみることにします。
    今回はサンプルとして途中に踊り場がある曲がり階段を考えてみます。
    階段の作図範囲に仮線等を書いておきそれをポイントとして作図します。

    「直行+踊場」の選択後作図開始
    1.  「階段メニュー」→「階段」→「直行+踊場」を選択して階段の
      上端と下端レベル及び階段の「総踏面数」を入力して作図開始。

      この時指定する階段上端とは、踊場迄のレベルと考え
      指定します。

      右クリックで階段編集
    2.  作図した踊場迄の階段を選択して右クリックし、
      階段編集を選択します。

      階段編集画面で踊場の選択
    3.  階段編集画面で「踊場の選択」→「直行」を選び
      作図します。


      同様に、踊場から2階床までの階段を作図します。



      「降り口蹴上」の選択を解除
    4.  作図した階段を右クリックで階段編集画面に入り、
      再度階段を選択します。

      プロパティの「降り口蹴上」の選択を解除して「適用」を押します。

      上記で適用を押す前
    5.  上記で「適用」ボタンを押す前の踊場と階段の関係です。

      上記で適用を押した後
    6.  上記で「適用」ボタンを押した後の踊場と階段の関係です。

      直線では面白くないので変形させました
    7.  直線では面白くないので変形させました。
      ここでは書きませんが、「Shift」キー+マウス操作及び「Shift」+「Ctrl」キ-+マウス操作で簡単に変形出来ます。


      ここ迄で階段部を作図したので次は手摺を作成してみます。



      ササラ辺参照で描く
    8.  ササラ辺参照で手摺を描くとコ-ナ-部分の手摺が
      切れてしまう。

      手摺壁を要素参照で描く
    9.  手摺壁の場合は要素参照で描くと上部がちゃんと
      繋がっている。
      尚、「ササラ辺参照」と「要素参照」と名前が異なりますが、
      描く要素によって同じアイコンで実行するコマンドでも
      名前が変わっています。

      一点壁参照で笠木を描く
    10.  一点壁参照で笠木を描くとコ-ナ-部分で切れてしまう。

      連続線壁参照で笠木を描く
    11.  連続線壁参照で笠木を描くとコ-ナ-部分が継続して
      作図が出来ます。

      忘れないうちに導線を修正しておく
    12.  途中ですがここあたりで切れている導線を削除して、
      新たに作成しておくことにします。


      ※ 導線とは、今回の例では1階からの登りの表示部に
      「UP」の文字と昇る方向に「→」線が書かれるがこの「→」線のことです。




      導線を作成中
    13.  導線を1階から2階まで連続で指定して作成する。


      ここ迄で、完成した形をチェックしてみます。



      R形状手摺端部処理が変です
    14.  笠木を取り付けたR形状手摺壁の先端部の処理が変です。

      R形状手摺端部をよく見ると
    15.  R形状手摺端部をよく見ると垂直な壁の上部に極端な
      テーパーがついていることが分かりましたので手摺壁の
      描き方を変えます。

      直線で手摺壁を描く
    16.  直線で手摺壁を作成した後、R形状に変形させ、
      その後、笠木を作成してみます。

      一応の完成
    17.  仕上げ等は別にして一応の完成ですが、腰壁を後から
      立ち上げていますので段部分と腰壁のスムーズな処理(一体感)のようなものは出来ていません。

      ここでタッチミーが出来れば解決すると思いますが
      現段階では出来ません。


      残念です!!


      ここから、手摺の続きですが、腰パネル部分を半透明なパネルに変えて見ようと思います。
      しかしながら、メニューの「パネル」では出来ません。

      腰壁(腰壁手摺)の選択
    18.  手摺メニューから「腰壁(腰壁手摺)」を選択します。
      腰壁高、手摺高、支柱の配置を適宜設定して、
      作成済みの手摺を修正します。

      手摺壁修正中
    19.  手摺壁の修正途中

      適用後
    20.  適用直後のイメージ(手前側の手摺のみ適用しています)


      これで「メニュー」のパネル編集が選択出来る状態となりました。



      パネル編集画面
    21.  パネル編集画面を起動したところです。
      右側に現在の手摺のイメージが表示されています。

      パネル領域の選択と設定
    22.  パネル領域を選択して、作成するパネルの
      プロパティを設定します。

      オフセット内側100mmで作図
    23.  オフセット内側100mmで作図してみます。

      さらにパネルを追加してパネル領域合成
    24.  支柱とパネル部分のスキマを埋める為、さらにパネルを
      追加してパネル領域合成で1枚のパネルにします。

      変更後のイメージ
    25.  パネルを追加して元の笠木を削除したイメージです。
      尚、ここでは書きませんが、笠木は自由に変更修正が行えます。


      この状態を見ると階段と支柱部分の幅木がタッチミーで
      処理出来ないのも原因の一つと思われますが良くないです。

      別の方法を考えてみます。



      「手摺」→「通常」の選択
    26.  階段メニュ-から「手摺」→「通常」の選択して手摺を
      作成します。

      この時「ササラ辺参照」ではコ-ナー部分がつながりませんので
      「連続線」で作成します。

      作成した直線の手摺
    27.  作成した直線上の手摺をカーブに合わせて手摺を
      変形させます。


      この後は、パネル編集画面で既に記述している事を実行します。



      一応の完成イメージ
    28.  一応の完成イメージですが、尚、ここでは書きませんが
      手摺の支柱や笠木部分は自由にデザイン編集出来ます。


      作成を通じて、感じたこと

      1.手摺を作成中に平面には表示されるが、3Dには表示されない場合があった。
      これは変形した手摺を各種作成している途中で生じた事で、操作状況を控えてなく、
      ここで詳細に記述できません。
      後日気がつき次第報告します。

      2.パネル編集画面で「桟」の作成編集プロパティで1本ずつ桟の位置を寸法指定して
      作図出来るようにして欲しい。
      現在のままでは使いにくい。



 オブジェクトリスト

  •  BIMの良い点の一つにモデルを構成するパーツ一つ一つがプロパティを持った
    オブジェクトとなっている為、モデルの作成が完了した時点で、オブジェクトの持つ
    プロパティを集計する事が出来ます。

    GLOOBEでプロパティリストを表示した場合、どのような要素が表示可能なのかを
    柱と梁の単純な組合せでテストしてみました。

    RC造の柱・梁仕口例
    1.  柱:1000x1000 H=4000、梁:500x1000の構成で
      図のように作図した場合

      オブジェクトリストの出力:梁
    2.  オブジェクトリストの梁部分の表示(上段)と
      Excel2003への出力例(梁部分の表示)

      オブジェクトリストのExcel出力:一部のみ表示
    3.  オブジェクトリストの梁プロパティの一部のみ表示。
      Excel表の「糸長」とは当該部材の周長の事のようです。

      S造の柱・梁仕口例
    4.  柱:1000x1000 H=4000及び柱:1000φ H=4000、梁:500x300(H-488x300)の構成で図のように作図した場合

      オブジェクトリストの出力:梁
    5.  オブジェクトリストの梁部分の表示(上段)と
      Excel2003への出力例(梁部分の表示)

      斜梁の寸法基点
    6.  斜めにかけた梁の長さの基点は、オブジェクトリストの
      結果から図の位置のようです。


      以上の結果から現段階では次のような感じです。

      1. RC造に関しては、斜めにかけた梁の場合は仕口周辺部分に
        数量に換算されない部分がある。

      2. S造に関しては、斜めにかけた梁の場合は仕口周辺部分に
        数量に換算されない部分があるが、実際にはダイヤフラムが
        取り付く事になりますのでその加工と梁の接合方法によっては、
        梁の実長となる可能性がありその場合は問題ないと思われます。

      3. それではダイヤフラムの入力は可能か?
        作図コマンドはありませんので、思いつくのはユーザー要素を
        作成した上で一つずつ作成していけば可能なようにも思われますが、
        十分とは言えないと思います。

        オブジェクトリストに「参考集計値」とあるのは未だ未だこのような問題を
        抱えているので「集計値」とは表示されないのだろうと推測されます。



 汎用建具編集(ハンガードア)と腰壁

  •  建具のハンガードアについてどのような編集が可能か?
    今回は工場や倉庫に設ける場合を想定して試行錯誤してみる。

    又、スペースを設けて設計する場合と設けない場合で設計する場合で
    見え方等の違いがあるのかを試してみる。

    左がスペース付のプランで右が無しのプラン
    1.  建物は平屋建てとし外壁部は床から
      H=100のConc.+
      H=1000のCB+
      H=150のConc.+
      角波鋼板として、
      外壁を幾つかに分けて入力した。
      違いはスペース有無のみとした。

      外壁仕上げは面指定で行う
    2.  角波鋼板の仕上げ指定で「1点参照」や「2点参照」は
      使えない。

      ハンガードア設置後建具編集画面に入る
    3.  建具編集画面に入ると、先ず修正したいと思うのは、
      ハンガーレールの貧弱な形状なのですが、
      これはどのようにしても選択が出来ないため編集が不可でした。

      絵柄編集画面に入る
    4.  絵柄編集画面で建具の色、取っ手の位置、ガラスの桟を
      入れる。

      ハンガーレール部分を化粧材で隠す
    5.  建具編集画面で「絵柄編集」を選択すると扉1枚の
      編集画面になるが、ハンガーレール部分は編集出来ない。

      では、どのようにするかというと「建物設計」→「化粧材」→
      「化粧材」を用いて一つずつ入力していく事になります。

      但し、元にした建具が「ハンガー引き分け」ですので、
      両側に引くことになり通路や出入口の関係で端に寄せて片側に引く
      ように設計しようと思うと内側のレールの表示が消せないため難しい。

      作成したドア上部の拡大
    6.  上から4番目の項目でガラスの桟と記述したが、
      ここでは、モールで作成を行った。

      従って、拡大するとご覧のようになってしまう。

      桟を用いて作成したドア上部の拡大
    7.  因みに桟で作成した場合は、拡大するとご覧のように
      なってしまう。

      桟の奥行きを設定出来るようになると使い勝手が
      良いのですが、現段階では不可です。

      ハンガードアを柱際まで寄せて設置した場合
    8.  貧弱なハンガーレールですが、全くの偶然で色々と編集等を
      繰り返していましたら、平面には表示されるが3Dでの表示を
      消すことが出来ました。

      但し、偶然出来たためその方法が確立出来ていません。
      もしかしてプログラムのバグ??

      ハンガーレール部分のカバーを描く
    9.  この段階で「建物設計」→「化粧材」→「化粧材」を用いて
      外部にハンガーレール部分を描く事が出来ます。

      展開図の作成にとりかかる
    10.  これまでの段階では、スペースの有無は全く関係なく両方とも作成には支障は無かったが、図面作成に至って展開図作成を
      試みたところ、スペースが無いプランの場合は作成が出来ませんでした。

      但し、断面図は作成出来ます。
      部屋名や仕上等もスペースが無いと上手くいきません。

      GLOOBEでは、特徴の一つでもあるスペースを設けないで設計を進めていく事が、
      プロクラム上考えられていないのではないでしょうか?


      2次元CADではスペースの概念は無く、イメージは掴み難いのですが、
      必須項目と考え作図していくことが必要のようです。

      他のBIMソフトではどうなのでしょう?
      興味はありますが、管理人は残念ながら持っていないため検証することが出来ません。

      作成した展開図
    11.  スペース無しでは作成が出来ず、
      スペース付のプランで作成した展開図

      建具と腰壁の処理の不具合1
    12.  スペース無しで作成していて発生した不具合1

      建具と腰壁の処理の不具合2
    13.  スペース無しで作成していて発生した不具合2

      建具と腰壁の処理の不具合3
    14.  スペース無しで作成していて発生した不具合3
      どうも腰壁部分と建具の処理が上手くいっていないようです。
      このように不具合付の処理もあれば、

      上手く処理出来ている場合もあり原因は何処にあるのでしょうか?


      最後にまとめとして:
    • ハンガーレールは内部のみ設置可能
    • 両側へ引き込むタイプのみ可能である。
    • ハンガーレールの編集は不可能
    • 建具の幅がハンガーレールを含めた大きさとなっている。


      要望:
    • ハンガーレールを外部にも設置可能なようにして欲しい
    • 柱際や壁際への設置を考慮して片側へ引き込むような形状も出来るようにして欲しい。
    • ハンガーレールの編集が可能なようにして欲しい。
    • 建具の幅はハンガーレールの長さを含めた物では無く扉の幅にして欲しい。(使いにくいです。)


      中途半端な結果となってしまいましたが、今回はここまでとします。



 同一階で床レベルが異なる場合の入力方法

  •  平屋建て工場等で内部にレベルが異なる床が幾つかある場合等の入力方法

    部分ごとに階を設定して入力する方法もありますが、この場合は階数が入力上数階部分に
    分かれますので、実際と違ったものになってしまします。

    そこで通常の設計ではGLOOBEの「建物グループ」のみ使う事になりますが、
    このようなケースの場合「レベルグループ」を使う事をお勧めします。

    建物グループの設定
    1.  「建物グループ」は、
      平屋建高さ10.0mとして設定

      レベルグループの設定1
    2.  「建物グループ」内に、
      M2Faと言う名称の「レベルグループ」を作り
      高さ4.0mとして設定

      レベルグループの設定2
    3.  「建物グループ」内に、
      M2Fbと言う名称の「レベルグループ」を作成

      レベルグループの設定3
    4.  「レベルグループ」M2Fbの高さを6.0mとして設定

      グループの切り替え
    5.  対象とするレベルの切り替えの画面

      例として通り芯を一括設定
    6.  例として通り芯を図のように一括で設定する

      スペースの設定
    7.  建物グループにスペースを設定する

      レベルの切り替え
    8.  レベルを切り替えてそれぞれのレベルグループに
      スペースを設定する

      スペースの設定完了
    9.  以上の操作により次に示す三つのグループが作成出来る
      1. 建物グループ:「Default Group」
      2. レベルグループ:「M2Fa」
      3. レベルグループ:「M2Fb」

        柱と大梁の入力
    10.  それぞれのグループに柱と大梁入力していく

      床の入力完了全体表示
    11.  床も分かりやすく色を変えて入力し、全体表示させた
      この例でも分かりますように、入力は平屋建てのままで、
      その中に床レベルの異なる階を設ける事が出来ました。
      これってちょっと嬉しくないですか?








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